2009年10月17日土曜日

招かれざる客

太陽が西に傾き、夜のとばりが空を覆いかけた時刻、今日最後の患者さんに鍼をして待合室に戻り、窓辺のカーテンに手をかけた瞬間、背後の床にポトリ!と不気味な音。
エッ!と目を凝らして見ると、ナント待合室の床に茶色のカマキリが!

一瞬、カマキリと目があって、(たぶん、カマキリも私を見ていた、イヤ、睨んでいたと思う)珍客は頭をもたげたり、カマを威嚇するように振ったりしているではないか!

もし、患者さんが治療室で鍼を打たれた状態で休んでられなかったら、間違いなく、「ギャア~!」と悲鳴をあげていたこと間違いなし。
でも、ここは大人の対応をしなくっちゃ!と心ではわかっても、カマキリを手に持って外へ出すなんて芸当はとってもムリ~。…だって、虫が怖い私が、カマを持つ虫に触るなんて考えられない。

…と、そこへタイムリーに友人が登場。彼女はニコッと微笑みながら、ティッシュを片手にカマキリに近寄り、そっと包み込んだのです!なんの躊躇も、よどみもない所作にウットリ~~。

ひたすら、虫を怖がらない友に感謝した日でした。
その珍客の運命は……神のみぞ知る。

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