2010年11月23日火曜日

N君へ

高校時代のクラスメート N君。
先日届いたメール。
奈良と大阪の県境の地に、君が静かに眠っているとの報せ。
三年前に、君は命のともし火を自らの手で終わらせたとの報せ。

学友の訃報に、今までも少ないながらも接してはきたが、このような形で君の訃報を耳にするなんて。
しかも、三年も経っているなんて…
クラスメートが名簿を見ていなければ、君が旅立ったなんて、想うよしもないこと。

学校時代の君は、テニスボールを追いかけるスポーツ少年。
性格は優しく、人と競争することが苦手だったように記憶している。

卒業後、一度だけ、ばったり学校の近くで出くわして、立ち話をしたっけ。

5~6年前の仲間うちで集まったクラス会で、久々に逢った君。
「会社を引き継いで頑張っているよ」と、にこやかに笑いながら名刺をくれたのに。
笑顔は学生時代のままに、優しかったよ。
ただ、あの頃のように、真っ黒に日焼けしてはいなかったね。

その後、数年で幕を下ろすなんて。

今日、クラスの仲間と君の眠るお墓参いりをしたよ。
静かに、静かに、休んでください。


今いる場所は、誰とも競争しなくていい世界ですか?