2010年3月11日木曜日

霰(あられ)そぼ降るなか、古木を訪ねて

昨日は日本列島大荒れの一日でした。
樹齢千年を超える鎌倉の大銀杏の木が強風で倒れたり、鹿児島で雪が降るなど衝撃的な画像を目の当たりに、驚かれた方も多いでしょう。

水曜日の午後からは休診。寒くて雨の悪コンディションでしたが、患者さんより五条市に樹齢250年の梅が満開で見ごろ、との情報がありドライブがてらに、ひとっ走り。
道路は整備されていて、走りやすかったのですが、現地は霰まじりの雨。

古木は江戸時代に建てられた「藤岡家住宅」の庭に、凛とした姿で立っていました。
藤岡家は庄屋で、両替商や薬種商など商いを手広くしていたようです。
長い間、無人で荒れていたのを現当主が私財を投じて改修し、地元のNPO法人がバックアップ。ガイド付きで屋敷内を案内してくれます。これで入館料300円は安い!

小道具も多く、骨董好きの私のテンションは急上昇。写真撮影もo.k.
蔵や書斎、茶室もパチパチ撮ってきました!

6代目当主は内務省官僚を経て3県の知事に就任。退官後は俳人・玉骨の名で、ホトトギス同人として活躍したとのこと。
かの有名な与謝野晶子の書簡も展示されていて、彼女の激しい気性からは想像できないほどの繊細な筆跡にビックリ。教科書でしか知らない人物の人となりを垣間見たようで、想像力をかきたてられました。

ゆっくり見て歩いていると、一瞬の晴れ間が…
シャッターチャンスと庭に下り、古木・長兵衛梅をパシャ!


江戸から明治へと激動の景色を長兵衛梅は、見てきたのでしょう。
当主が無人の間も、ひっそりとただ静かに…

温泉に立ち寄り、冷え切った身体をほっこりと温めて、一路家路に…

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